【国際系】10/29 総社市日本語教室参加

2023年10月30日

10/29、総社市日本語教室に2年生4名が参加してきました。今回は2年生だけでなく、1年生の留学生ミンさんともう一人1年生が参加しました。

今回のトピックはゴミの分け方でした。ゴミの出し方や分け方は、外国の方にとって難しく(日本で生まれ育った私ですら難しいと感じます)、移住者が困るトラブルとして有名です。

 

まずはどのような学習活動を行うかのミーティングがありました。

 

その後、2クラスに分かれてサポーターとして学習活動に参加しました。

 

ミンさんも学習者として参加しました。タイからの学習者の方もいて、休憩時間には母国語での会話を楽しんでいました。

 

学習活動の後、ゴミの出し方や分け方について総社市環境課の方からお話がありました。

 

終わった後は、ミーティングを行いました。物怖じせず、積極的に発言をする生徒たちの姿が印象的でした。

・岡田実菜生さん(2年)

「わかりやすい言葉で伝えるのが難しかったです。資源ゴミについて何度か質問をされましたが、どのように答えればわかってもらえるかを考えるのが大変でした。」

 

・國本さん(2年)

「普段何気なく使っている「~するようにしている」のような言い回しについて質問されると難しいなと思いました。学習者の方が、わからない言葉を、こまめに辞書で調べながら学習している姿が印象的でした。」

 

・藤田さん(2年)

「初対面で、しかも日本語があまりできない人とのコミュニケーションを取るのはとても難しいとわかりました。名詞はある程度伝わりましたが、「捨てる」などの動詞がなかなか伝わりませんでした。ベトナム語をいくつか教えてもらえたのが嬉しかったです。」

 

・古市さん(2年)

「翻訳アプリを使っても、なかなか正しい答えが出ず、伝わらない場面もあって焦りました。先生の話や説明の中で、注目しているポイントや疑問に思うポイントが自分とは異なり、自分が意識していないことを質問されることもあって難しいなと感じました。」

 

私は環境課の方が生ごみを「ギューッと」絞ってほしいという際に、「ギューッと」を強調されていたのが印象的でした。オノマトペは、記号の体系である言語の中でも身体感覚との結びつきが強く、記号性の薄い言葉です。したがって、言語が伝わらない相手にも伝わりそうと思ってしまいがちですが、母語の音韻構造や文化との結びつきが強いため母語話者以外にはなかなかイメージできないものも多くあります。また懸命に「やさしい日本語」を実践してようとされている姿も印象に残りました。言語の専門家はなかなか専門的な知識について語れず、専門的な知識を語れる人は伝わる言語で語るトレーニングを十分に受けていない(受ける時間も余裕もないのかもしれません。それでもトライする姿には敬意を抱かずにはいられませんでした)という状況に、一人の言語教育に携わる者として様々なことを考えさせられました。

オノマトペと言語の関係については今井むつみ先生の共著『言語の本質』で非常に興味深い論が展開されています。

生徒たちは、言語や異文化コミュニケーションだけでなく身近なゴミについても学ぶことが多かったように思います。

 

総社市日本語教室の関係者の方々、総社市環境課の方々、ありがとうございました。

 

 

 

【国際系】国際理解講演会 1年次

2023年10月26日

10/26(木)、国際系1年次の生徒を対象に国際理解講演会を実施しました。

岡山県国際課の国際交流員Tyler Kjeldgaardさんを講師としてお招きしました。

 

ご自身の出身であるアメリカの話をまじえながら、英語を学ぶことがどのように自分の世界を広げてくれるかをお話してくださいました。

 

講演後のQ&Aでは、なぜ日本語を学ぶようになったのか等、ご自身の経験も語ってくださいました。

講演後に生徒に話を聞くと、こちらが予想している以上に多くのことを学んでいるようで驚きました。

英語での講演を聞くのは、生徒たちにとって大変そうでしたが、何を言っているのかしっかりと理解しようと懸命に聞く様子が印象的でした。

 

生徒コメント

・藤田小太郎さん(1年)

「いつも自分が聞くような教科書的な発音とは異なる本場の英語にふれることができ、とても貴重な機会となりました。英語を学んでいる自分にとって、日本語を外国語として学んでいる外国の方がどのようなきっかけやモチベーションで日本語を学んでいるのかを知ることができて、同じ外国語学習者として興味深かったです。」

 

・室山真緒さん(1年)

「英語を学ぶ意味を改めて考えることができました。学校の教科としてやらされるから学ぶのではなく、仕事や大学など自分の人生の幅を広げてくれるからこそ積極的に学ぶことができると思いました。」

 

【国際系】10/22 総社市日本語教室参加

2023年10月23日

国際系の2年生は、「国際表現」の授業の一環で総社市日本語教室に参加しています。

10/22は6名の生徒が「日本語学習サポーター」として参加しました。

学習者の方の日本語レベルに応じて2つのクラスが用意されていたので、それぞれのクラスに分かれて参加をしました。

学習のサポートや会話のモデルをしました。

 

学習の方々と一対一でやり取りを通じて、非常に多くのことを学ぶことができたようです。

色々な国出身の方々がいる中で、そもそも外国人の方々とあまり接したことのない生徒たちは、日本語の伝わらなさに戸惑いながらも伝えよう、理解しようと奮闘していました。

 

今回は「行く」や「来る」についての学習がありました。タイ語は「行く」と「来る」の区別をしないというのを初めて知り、私自身非常に驚きました。

2023/10/30追記:タイ語では「行く」と「来る」の区別がないわけではなく、補助動詞的に使う場合(~ていく/~てくる)には
日本語と使い方が違う(行くと来るが逆になる場合がある)ようだということを教えていただきました。

 

 

学習の後、市役所1Fに展示してある学習者の方々の作品や展示を見学に行きました。

ここでも思いがけない交流が生まれていました。

皆さん、ありがとうございました。

生徒コメント

・安岐さん(2年)

「外国人の方は道ですれ違うなど、日常的に見かけていたけれど実際に接したことはありませんでした。まだ来日ばかりなのに日本語の上手な方もいて驚きました。」

 

・守屋さん(2年)

「普段は外国人の方と話す機会がありませんが、色んな外国人の方と話すことができて良かったです。考え方や感じ方、受け応えの仕方などが自分とは違うなと思い、興味深く感じました。」

 

・西さん(2年)

「外国人の方を駅で見かけたり、声をかけられたりすることはこれまでもありましたが、実際にコミュニケーションをとってみて外国人の方と話をするハードルが下がりました。

12月にかけて数チームに分かれて参加する予定です。

 

【国際系】「やさしい日本語」講演会 岡山大学中東靖恵先生

2023年10月5日

10月4日(水)、国際系2年次の講演会を実施しました。

今回は、日本に住む外国人とやさしい日本語をテーマに、岡山大学文学部より中東靖恵先生を講師としてお招きしました。

過去30年間で日本に住む「外国人」(この言葉も適切ではないが便宜上使わざるをえないと中東先生が指摘されていました)の数は約3倍に増加しています。

2022年には300万人を超え、全人口の2.46%を占めます(令和4年末現在における在留外国人数について | 出入国在留管理庁 (moj.go.jp))。

そうした日本全体の在留外国人に関する状況に加え、岡山県、総社市の状況を教えていただきました。岡山県にも3万人を超える在留外国人が居住し、中でも総社市は岡山市、倉敷市に次いで県内3位の外国人住民を抱えているということに皆驚いていました。

また総社市の日本語教室の歩みについても教えていただきました。中東先生は総社市日本語教育事業のコーディネーターも務められています。総社市の日本語教育事業は先進事例として有名です。

その後は、実際にやさしい日本語を扱うためのワークショップを実施しました。

今後生徒たちは、「国際表現」、「総合的な探究の時間」の一環として総社市の日本語教室に日本語サポーターとして参加する予定です。

<生徒の声>

・こんなにも多くも外国人が総社にいることに驚きました。そして、日本語教室を開いて外国人が住みやすくなるように工夫をしていることも知れてよかったです。 外国人からの視点で日本語を考えるのはとても難しいし、私たちが分かっていて当たり前なことでも、実際外国人にとっては分からないこともあることを改めて分かりました。
・自分だったら、海外に住むのは不安が沢山あるし、周囲の人に優しくしてほしいので、優しくわかりやすく話したり接することが大切なんだなと気づきました。
・ベトナム人の割合が多く、総社市の総人口の2、24%を占めているのだと初めて知った。今まで外国人という括りでしかみれていなかったが、外国人も地域の一員なのだということを改めて考えることができた。
・自分がネイティブの人にはゆっくり発音してもらわないとわからないことのように、日本語もゆっくり言わないと理解ができない。 相手が理解しやすいようにわかりやすい日本語で会話をし、たくさんコミュニケーションがとれるようになりたい。
・初めはスマホ使えば良いやんと思ってたけど、災害時などの通信機器が使えない状態で外国人の方々とコミュニケーションを取ることはとても難しいので、優しい日本語で意思疎通を図る方法を習得しておくべきだと思った。
・英語が喋れれば誰とでも話せると思っていたけれど、やっぱり通じなかったり、発音の違いがあるので、優しい日本語で話すことが一番いいし、外国の方が日本で暮らしていくためにも、日本で会話することが大切だと改めて考えました。
・今まで外国人と話すには英語が必要で、外国人も英語を話すという固定観念を持っていたが、それは間違っていたと気づいた。
・外国人だからと言って英語が話せるとは限らないし日本語が話せないとも限らないというのをしっかり理解していたいと感じた コミュニケーションができない人と意思疎通するの上手くいったらとても楽しいだろうなと思って支援にいきたくなった
・最近外国人と関わる機会が多くなってきているので、日本語で話すときは今日の講演会で聞いたことを思い出して丁寧に話せるように心がけたいと思いました。逆に私達が海外に行った時にはやさしい英語だと助かると思ったので、相手の国を尊重してコミュニケーションを取る事が大切だと思いました。
「国際」という言葉を聞くとすぐに「グローバル」や「海外」という言葉が想起され、外国に留学したり、留学生を受け入れたりということがイメージされます。しかし人口減少が不可逆的に進む中で、外国からの「移民」の方々の人口が増えることは論をまちません。そうした中で、「外向きの国際」だけでなく「内向きの国際」も大切であると考えます。私たちの足元にも「国際」社会は広がっています。中東先生もおっしゃられていましたが、外国出身・外国にルーツを持つ人々を地域住民として受け入れることが今後重要となってきます。総社南高校国際系では、将来外国で活躍する生徒だけでなく、地域で在留外国人の方が困っている時などに真っ先に手を差し伸べられる生徒を育てたいと考えています。
日本語教室でもたくさんのことを学んできてほしいと願っています。
これからも「国際」を軸として内側にも外側にも目が向く教育活動を行っていきたいです。
中東先生、お忙しい中ありがとうございました。

Welcome!タイからの留学生がやってきました!

2023年09月22日

サワディー

9/19(火)から本校1年次にタイからの留学生ミンさんがやってきました!

翌20日にはオンラインで全校への自己紹介がありました(残念ながら写真がありません)。

 

9/21(木)には約1年間一緒に勉強する1年生国際系の生徒たちに自己紹介を行いました。

ミンさんのコメント:

「タイから来ました。日本の文化に興味があります。日本語も勉強したいです。教えてください。」

 

ミンさん、インディートーンラップ!!

【国際系】翻訳プロジェクト始動!!

2023年09月22日

昨年度より国際系ではNPO法人のAsuka Academyのプロジェクトに翻訳ボランティアとして参加しています。

 

下記Asuka Academyサイトより引用

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海外の高等教育機関と協力し、日本語による各種支援、日本人コミュニティや翻訳ボランティアの形成などを通じて、世界トップレベルのオープンエデュケーションの国内学習を促進し、日本人の学びのグローバル化、優秀な学生の海外への輩出、生涯学習の機会増進などを目指しています。


 

今年度も国際系1,2年生、そして3年生の一部生徒が取り組みます。

 

言語と言語の間に横たわる置換不可能性のあわいに拘泥しながら、行きつ戻りつするという体験は非常に貴重な体験であり、外国語学習の醍醐味の一つでもあります。

9/21(木)にAsuka Academy事務局長・常務理事の中村久哉さんとのKickoff Meetingが行われました。

オープンエデュケーションの現在やNPO法人としての活動に関してお話をしてもらった後、実際に翻訳する際のポイントなどを教えてもらいました。

 

【国際系】プレゼン、スピーチのリハーサルに昭和中学校の生徒が来校しました!!

2023年09月15日

9/14(木)、今度行われるスピーチとプレゼンテーションのコンテストに向けてリハーサルを実施しました。

今回はいつもとは異なり、中高連携の一環で総社市の昭和中学校の生徒48名がオーディエンスとして参加してくれました。

オーディエンス(しかもあまり知らない人たち)がいると、ピリリと引き締まったリハーサルをすることができました。

昭和中学校の皆さん、ありがとうございました。

 

 

リハーサルの後は、中学生と高校生が交流する機会を持ちました。普段の学校生活やオーストラリア、カナダへの短期留学など話題には事欠きませんでした。

中学生の皆さんにとっては、国際系の学習・活動の様子や学校生活の様子がわかる機会になったのではないかと思います。

 

中学生、高校生ともに貴重な機会となりました。

【国際系】10mins Shakespeare上演!!

2023年09月9日

文化祭1日目、6月から取り組んできた10mins Shakespeareが遂に本番を迎えました。

国際系の2,3年生4チームが4演目を上演しました。

本番前は緊張した面持ちの人、リラックスして楽しんでいる人、様々に時間を過ごしていました。

練習が十分ではない中で、観客の方に楽しんでもらえる、伝わる劇になったかはわかりませんが、それぞれの演者がそれぞれに良さを発揮し、成長することができた経験となったと思います。

 

予想を大きく超え、延べ100人以上の方が足を運んでくださいました。見に来ていただいた方々、本当にありがとうございました。

 

・The Merchant of Veniceの様子

 

・Otelloの様子

 

・Romeo and Julietの様子

 

・Hamletの様子

【国際系】10mins Shakespeare練習風景

2023年09月6日

文化祭での10mins Shakespeare公演に向けて練習が続いています。

練習の中で、様々なことに気づき、学んでいます。

 

↓3年生の練習風景

 

↓2年生の練習風景

 

公演のポスター

ポスターもPR担当者の生徒が作ったものです。

 

諸事情により上演時間が変わっています。ポスターのものは正しくありません。

以下が上演時間です。途中、時間があくのでご注意ください。場所は南棟3F LL教室です。

 

・12:00-12:15 The Merchant of Venice

・12:15-12:30 Othello

・13:10-13:25 Romeo and Juliet

・13:25-13:40 Hamlet

南オーストラリア州アデレードに短期留学中!

2023年08月2日

毎日、姉妹校に登校しながらバディと一緒に授業を受けつつ、市内観光や近隣の小学校訪問で折り紙やけん玉を披露したりしています。新しいことの連続でとまどうことも多いけど、参加者全員で協力しながら楽しんでいます。ホームステイも折り返し地点、今日はこれからバスに乗って遠出して、船上からホエールウォッチングです。大きな鯨に出会えますように。

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