硬式野球部 新しい歴史に
2023年09月26日
9月23日、秋季県大会で記念すべき勝利を収めた。ただし、先輩たちの名誉のためにお詫びと訂正をさせていただきます。創部以来初めてではなく34年ぶりとのこと。今の2年生が37期生なので、開校すぐに成し遂げたことになる。いや、すごい。申し訳ありません訂正させていただきます。そのうえで、9月24日には開校以来初めての2勝目をあげたことを報告する。これで、春季大会のシード校として地区大会免除校となることができた。

1回戦の津山工業高校戦には我々は並々ならぬ覚悟で臨んでいたつもりだった。しかし、さすがは県大会、津山工業さんもしっかりと準備をされていた。本校の打線は試合の中で相手投手に合わせ、合うと同時に一気呵成に点をもぎ取るのがスタイルだ。だが、捉えたかと思う瞬間に巧みな継投でかわされて、波に乗れない。そんな我々を尻目に、エース石垣の狙い球に合わせて出塁し、くせを読んで果敢な盗塁を仕掛けてくる。2点リードを保っていたが、徐々に削られていくエースに焦りがあったのは事実だ。感染症で欠いていたのはショートだけではない。予選でリリーフした投手陣もベンチにはいなかった。継投候補の外野手も4回には足の痙攣から治療に入った。「宮本、作れ」、監督の声で虎の子のリリーフが準備を始める。その焦りが生んだのが守備妨害だったのかもしれない。6回の攻撃、2塁への盗塁からショートが後逸。「しめた」と思ったが、ショートがかぶさりランナーは動けない。審判がタイムをとって、協議を始める。「これは抜けてただろう」てっきり、3塁への進塁かと思えば、判定は守備妨害でアウト。監督・部長の日頃の行いが悪かったとしかいいようがない。その後、7回に1点を返され1点差まで詰め寄られ、その裏に1点返したものの、8回に1点を加えられ1点差に詰め寄られた。その勢いはとまらず、満塁まで追いつめられた。大人たちの顔は引きつっていたが、選手たちの元気と集中力は無限大だ。石垣は肉体的にも精神的にも限界は超えていただろう。それでもお互いが支え合ってピンチをしのいだ時には、全員が飛び上がって喜んだ。だが、監督は厳しい。「取られた後だ、必ず取り返せ。笑顔はいらんぞ、気持ちを見せろ」その言葉が4番坪井の大会第1号ホームランを生んだのか、何とか逃げ切ることができた。

2回戦の就実高校は近年、力をつけている。今となってはまともに戦って勝てる相手と思えない。かといって、就実高校さんを攻略する方法があるわけでもなし、すべてを出し切るだけとの気持ちで臨んだ。前日登板の石垣の疲労は深かった。1回でも負担を減らしたいとの思いで送り出した1年生が、3安打完投を果たしたのは、チームがなって欲しい理想が形になったようなものだった。オーダーを見て、相手のエースが出る前に1年生ピッチャーのために得点をとってやろうと先輩たちが奮起した。四球に助けられて4点、また4点と得点することができた。その後も失策を出すことなく、丁寧に試合を進めることができたこともあって、コールドで勝つことができた。野球の勢いというのは恐ろしい。選手にこそ誤解して欲しくないので書いておくが、これは実力ではない。しかし、結果として勝った。勝負事は強い方が勝つのではなく、勝った方が強いと言われる。わがチームも勝っていく中で、少しは強くなったのだろう。

9月30日はオープンスクールの日だが、ベスト4と中国大会出場をかけた戦いが待っている。相手は驚異のビックネーム、今年の全国区のおかやま山陽高校さんだ。エース三浦の140キロ台の速球、右左に強い打球を打ち分ける打線、練られた走塁、どれをとっても格上だ。だが、過去に勝ってきた相手が格下だと思ったことは一度もない。だが、勝ってきた。野球の恐ろしさは別に本校のためがけにあるわけではない。勝てるとは思っていないが、負けるとも思っていない。常に一戦必勝で全員、全力で取り組むだけだ。今年も、ベンチ、スタンドが一体となって総社南旋風を巻き起こす。応援よろしくお願いします。
野球部 地区大会撃破!県大会へ
2023年09月19日
6年ぶりの秋が来た。長く閉ざされていた秋の県大会への道が開かれた。
1位通過の夢は倉工さんに断たれた。9月9日土曜日、7回終わりまで粘りに粘り、6対3で優位に試合を運ぶが、6回裏のノーアウト2塁に加点ができなかった所から流れが変わった。ベンチの反応は薄く、勢いが感じられない。そのころスタンドでは「これは、勝ったぞ」という声が飛び交っていたそうだ。とんでもない。審判のコールが無ければ、100対0でも試合は終わっていないのだ。監督の強く細かな指示も勢いを変えることはできず、8回に2点、9回に2点を入れられる逆転劇となった。伝統校と言われるチームには底力がある。ある県内伝統校ではここ10年の勝った試合の85%が逆転勝利だそうだ。ジャミは伝統校ではない。先手をとって、勢いを逃さず、攻め続けるチャレンジャーでいなければならない。

9月17日の日曜日、夏に苦杯をなめた青陵高校さんが県大会への最後の関門として立ちはだかった。正直に言って、ただ、対戦出来てうれしかった。夏の借りを返せるだけではなく、夏に負けた相手が、ここまで勝ち上がれる力を持ったチームだったことを証明してくれてありがたかった。しかし、連戦の疲れを隠すことはできず、こちらは十分に力を出してコールドで勝つことができた。いくら途中で勝っていても、試合は終わるまでわからない。相手は知らず、自分たちができることは自分たちの野球の完成のみ。ベンチ・スタンドとともにそれを忘れてはなるまい。

ともあれ、県大会出場である。石垣、坪井、廣岡、宮本の2年生先発・リリーフ陣は分厚く、1年の中曽、石井もそれを支える。打撃も山田、柳井、柏谷の先鋒には広角に攻める力がある。ここから先は記録づくしである。勝てば秋の県大会初勝利、次に勝てば春のシード獲得、次に勝てば中国大会出場、そしてどこまで行けるのか。このブログを書くために写真を撮っていた私は、三宅キャプテンのあいさつで、「僕らの目標はあくまで選抜出場」のセリフに思わず吹き出してしまったが、他はだれも笑っていなかった。まさかみんなと思ったが、板谷監督の「この勝利で今の三年生たちの無念に少しでも寄り添えた」との言葉で〆るのが適当だろう。県大会の抽選は20日、大会は23日土曜日から開始です。応援よろしくお願いします。

野球部 秋季大会地区予選決戦
2023年09月3日
苦戦しながらも因縁の相手を倒してきました。

6年前の話になりますが、秋の地区予選でシード校を破ったのに、天城高校に敗れて巴戦になり、巴戦の初戦で再び敗れて地区予選敗退となったあの学年。その後、公式戦でまたしても敗れ、3連敗中だった天城高校さんに公式戦で勝つことができました。それも、しぶとく粘っての苦心の末の逆転劇でした。それが先週です。

今日は、今年の春の地区予選トーナメントの最初の試合であたった古城池高校さんでした。試合はもつれにもつれ、9回裏のファーストゴロがベースにあたってファールグランドを転がる間に1塁ランナーがサヨナラ負けのベースを踏んだあの試合を忘れてはいません。短い春に涙を飲んだ先輩のためにも、どうしても勝たなければならない試合でした。打線がつながったのは偶然かもしれませんが、気持ちは届いたと感じました。中でも、リリーフした左腕広岡くんの気迫と成長は、ずば抜けていました。

そして来週は、3年前、秋季地区予選トーナメントの初戦であたった倉敷工業高校さんです。春にベスト4まで勝ち上がった総社南最強の学年の船出の公式戦で敗れ、女子マネージャーの「もう少し、頑張れると思っていたのに。」ぽつりとこぼした涙。あの長い長い、秋と冬に蓄えた力で選手たちは成長できました。あのときの恩返しをぜひともしたいと思ってきました。あの天下の倉工が今日の試合を偵察に来ていました。敵も本気、相手にとって不足はなし。変わったばかりの新監督さんに成長の機会を、ジャイアントキリングで。我々は挑戦者です。まだまだ未熟ですが、ジャミマジックはここから始まったと言われるようになりたい。試合当日の9月9日(土)は南翔祭の真っ最中ですが、皆様方の応援をよろしくお願いします。

さて、グラウンドは使えないので練習をどうすれば良いのか?
野球部 秋季大会へ向けて
2023年08月13日
新チームとなり西部地区予選が始まります。
初戦は倉敷天城高校と8月26日(土)、次が倉敷古城池高校と9月3日(日)、そして9月9日(土)が倉敷工業高校との戦いとなります。なんの因縁でしょうか倉敷地区ばっかりです。しかし、いずれも公立高校です。素質は違おうが条件は似たようなものです。一戦必勝で全勝を目指します。


とは言っても、一番がんばらなきゃいけない時期に学校閉庁とはなんぞや。これを見越して北に遠征に行ったりして8月上旬にぐーんと調子を上げてきた(はず)ものの、選手諸君の個人練習にも期待です。私立はお盆もずーと野球ができるんだろうな~と、うらやましくもあり、かわいそうでもあり、です。残り少ない練習期間ですが、100%を出し切って、少しでも甲子園に近づけるようにあがきますので、応援よろしくお願いします。


夏の終わり 3年生に感謝
2023年07月21日

夏の選手権大会は2回戦敗退で終わりました。終わりましたが、3年生には感謝の気持ちしかありません。負傷しながら投げぬいた林、執念を見せて出塁をした森野、集中力で随所に好プレイを連発した田中、最後の最後まであきらめずに声を出し続けた下口、この1年が入るまで、たった2人で支え続けてくれたマネージャーの本田さん、杉田さん。短くも濃厚な高校野球をありがとう。


応援してくださった多くの方たちに感謝しつつ、3年生は引退します。新チームは皆さんの思いも抱えて、より高みを目指して始動しました。「目標は甲子園」というのも恥ずかしい現状ですが、たぐりよせてくれると信じています。引き続き応援をよろしくお願いします。


ベスト16を賭けて、16日応援よろしくお願いします。
2023年07月15日
13日の天候は極めて不安定だった。しかも第1試合から1時間も試合は伸び、時間に余裕があるかと言えば、第2試合は5回コールドも見えてきて急いでロッカールームに入る。ウォームアップのタイミングも難しい。相手は5年前にコールドで勝てた瀬戸高校さん。だが、この一年、相手がだれであっても自分たちの野球ができなければ負けることを実感してきた。なかなか始まらない試合、緊張させ、リラックスさせ、監督の話が場を戦いに持っていく
。
試合開始。主戦林は安定していたが、打線はふるわない。待ちきれずタイミングが合わない。初回を0点に抑えられ、相手ペースになっているのをじんわりと感じる。その中で、何とか自分たちの流れに持ち込もうと必死で声を出すベンチの生徒。やった四球での出塁だ!こんなときに落雷の危険のため、20分間の中断。「ここでの過ごし方が大切なんじゃ」監督の大きな檄がとぶ。しかし、2回もここ一本の安打が出ずに0点となる。

3回、またしてもチャンスでスコールのような大きな雨、40分以上の中断を経て再開したが、ずっと祈るように10分以上目をつぶって動かない監督の姿が忘れられない。何とか3点を入れ、3年田中君の執念の出塁から相手エースを下すと打線がつながり、4回には7点をもぎとる。特に、2アウトからもぎ取った2点は大きく、吉田君、坪井君、柏谷君の活躍が目立った。最終回、守備固めで入った1年の塚原君、河合君もノーエラーで守り切った。

終わった後、選手たちが感謝の言葉を応援団に言うのは当然だが、監督の「私たちベンチのものは屋根のついた中でやらせてもらっているが、日差しや雨の中、応援してくれる吹奏楽の皆さんや保護者さん、運営を支える補助員の人たちの思いがあるからこそやり切れた試合です。もう1試合できる。これからも応援お願いします。」感謝の心のにじむ言葉であった。
次は青陵高校が相手と決まりました。11対1の7回コールドでの勝ち上がりで勢いがあるだけに油断はできません。わが母校だけに、複雑な気持ちがあるわけがないのですが、新監督に簡単に良い思いをさせるわけにはいかない。1戦必勝で全力を出し切ります。なお。OBの諸君の声でしょうか、あまり美しくない表現で応援してくださっていますが、テレビで流れています。さわやか応援賞を狙ってますので、本校らしい応援をお願いします。

硬式野球部 決戦は木曜日
2023年07月9日
本日の雨天のため、夏の選手権大会は1日ずれて13日(木)の14時からマスカット球場で瀬戸高校さんと戦うことになりました。一戦必勝はもちろんですが、勝敗にこだわりながらも、より高い目標を目指して欲しいものです。皆さん、応援、よろしくお願いします。
残念なのは、本日予定していた球場でのボールパーソンの役割が、雨天で無くなったことです。大会運営の下働きは、野球という競技が、つまり自分たちが、いかに多くの人に支えられているかに気付ける機会と考えています。よく「感謝の心」という言葉を高校球児から聞きますが、その都度、何を感謝するのだろうか疑問に思います。勝ち負け以前に競技をできること自体が、自分の知らない多くの誰かのおかげだとわかることは、成長するために必要な要素です。こういった経験を大切にすることで、他のいろいろな場面でも「得をしたつもりでも、結果的には成長できなくて損をしている」ことをわからせてくれます。
写真は毎年恒例の総社宮での必勝祈願後の一幕です。





野球部春季大会 始動
2023年03月4日
春季大会西部地区予選の組み合わせが決まりました。初戦は4月8日(土)にマスカット球場で古城池高校さんとの対戦です。古城池高校さんとは相性が悪く、公式戦・練習試合ともに過去は負け越しています。しかし、最近は一昨年の春のように、地区で勝てば県大会で一気に駆け上がったこともあり、相手にとって不足なく苦手意識もありません。
勝てれば4月15日に玉原球場で高梁高校さんと対戦です。1年生大会のようには行かないかもしれませんが、県大会に進むためには負けられない相手が続きます。応援よろしくお願いします。

硬式野球部卒部式
2023年02月28日
卒業式を前に硬式野球部の卒部式(送部式)が行われました。様々なことを乗り越えて一つのチームになった35期の3年生たちに、後輩たちから心をこめた記念品とねぎらいの言葉が送られました。


卒業生からは真面目な後輩へのエールと板谷監督のモノマネが送られました。全く。どこまで行ってもこの調子は変わりません。3月31日までは野球部員です。SNSトラブルにはくれぐれも用心を!卒業生の築いてくれた伝統を大切に、卒業生が胸を張れる今後を築くことを誓った後輩たちでした。

野球部 納会
2022年12月18日
納会というと、最後の日のイメージだけど、総社南野球部の納会は選手・保護者が一堂に会して「一年間お疲れさまでした!」という会です。午前中は通常練習を行い、お昼は保護者会特製唐揚げカレーをいただきました。その風景がこちらです。




われわれスタッフもおすそ分けにいただきました。とてもデリシャス!このおいしさには秘密があるそうですが、ここでは教えられません。保護者の方が、「おかわりはいかがですか?」と聞いてくださったのですが、監督が「おいしかったです。だけど、体調のためにおかわりはやめておきます。」と断った。とても残念そうだったので、すかさず「じゃ、僕は体型のためにやめておきます。」と場を和まそうとしたのですが、この日はとても寒くて実力を発揮することなく、「お前は食べろ!」と三宅コーチに振りました。そんなことをしてたので、恒例の食育「食べられるだけ詰める」ことができませんでした。




その後は恒例の親子対抗ソフトボール大会ですが、始まるまでのアップが長い!いや、選手もボール触るのは久しぶりだけど、シートノックは要らんと思うけど、めっちゃはしゃいでやっている。対する保護者チームは目が血走るほどの本気に、けがが心配になる顧問です。でもさすがはカエルの親はカエルです。こりゃ打てんじゃろという球でも打ち返すし、あ、危ないと思う打球も捕るし、いい試合になっとります。本田、杉田の女子マネも参加できて楽しそう。しんどい冬錬の中での滋養となる一日でした。これは、来年も総社南旋風が吹き荒れること間違いなし!



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