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決勝進出を逃して

2022年11月20日

決勝進出をかけた城東高校との戦いは3対4の逆転負けとなった。1回の攻防では勢いのあるベンチの中で幸先の良い先制点を奪い、押せ押せムードで4回には相手先発投手を交代させる勢いだった。しかし、・・・

しかし、外部から冷静に見守る三宅コーチの見方は違った。「3点目をとった3回の時点で昨日のバッティングではなくなっていた。」試合中にアドバイスはできない。勘違いで欲しいと願ったそうだ。しかし、その目は確かだった。攻めながらも連打が出ない。決して恐れるような投手ではなかったはずだが、その後は得点をあげることなく逆転を許した。そこでは記録に残らない細かいミスも多く出た。出場全員に心当たりがあるかもしれない。一瞬の躊躇で駆け抜ける足や集中してもなお届かない打球速度を持つ敵だから出たミスかもしれないが、この場に届いて初めて知る己達の未熟さであろう。頑張ったご褒美として己を磨く石として欲しい。

今大会では投手陣に収穫が多かった。ぜひ、今後の自信にして欲しい。けがで出場できなかった廣岡君も含めて、分厚い投手陣が期待できる。課題は守備と打撃の練度である。守備は今までの世代になく誰もがミスをする。打撃も誰もが弱みを持っている。当たり前だが弱みをなくし強みを活かせば強くなる。

「俺も含めて、未熟な総社南には決勝の舞台はまだ早すぎる、と野球が言ってる気がするんだ」板谷監督は続ける。「奥は深い。だが、もう一度ちゃんと挑戦する機会をあげると。今日からがスタートだ」9回ツーアウトでも声をからす河野君や水田君、それに応えて打った岸本君や吉田君、冷静にホーム突入を止めた宮本君、その最後の姿に37期の成長と今後の期待を見た。今後の舞台は2年生も含めた本当の意味での総力戦である。ちょっとやそっとの積み重ねでは効果はない。支えてくれた林君、森野君、田中君、下口君、本多さん、杉田さんのためにも、今はまだ小さい総社南旋風を大きく成長させて、春夏秋の決勝の舞台へと駆け上がれ。

(写真提供は本校保護者の方で本日の試合のものではありません)