12/24、国際系2年次の生徒が総社市日本語教室に参加しました。今回は過去最多の10名が参加しました。
今回の日本語教室では、「お正月」と「年賀状」がトピックでした。
まずはいつものように、ミーティングから始まります。
今回も2つのクラスに分かれました。最初は緊張した様子でなかなか学習者のサポートをすることができませんでしたが、
段々と打ち解けていきました。
自分たちのペースがつかめ、コミュニケーションを取れるようになると、積極的にサポートすることができていました。
お正月をはじめ、年末年始に用いる言葉を学んでいました。「あけましておめでとうございます」、「よいお年を」、「元旦」や「大晦日」など、日常的に使うのとは異なる語いを学ぶのは難しいなと思いました。
また、普段は横書きでも年賀状やハガキでは縦書きです。外国語として日本語を学ぶ人にとっては難しいんだろうなと改めて思いました。
学習活動の後は、皆で年賀状を作成しました。最初に「謹賀新年」という言葉を学びました。多くの学習者の方が、「謹賀新年」に挑戦していました。
やはり何かを一緒に作るというのは、人と人との距離を縮めてくれるなと実感しました。
活動の後は、ミーティングでした。
今回は最後の参加ということもあり、皆さんが色々なお話をしてくださいました。
生徒コメント
・樋口さん(2年):
「カタカナの学習をしている時に、「ファイル」がわからないと言われ困りました。実物を見てもらうと理解してもらえたので、理解してもらうための工夫の仕方を知りました。ほめるなど、こちらがポジティブなリアクションをすると打ち解けることができたので、これを大切にしたいと思いました。活動全体を通じて楽しかったです。」
・三宅さん(2年):
「コミュニケーションをとっていると徐々に打ち解けることができたので、はじめのうちからもっと積極的に声掛けをすべきだったと思いました。機械翻訳も使ってみましたが、言葉としての「正月」を訳すことはできても、1/1が正月な日本と2/10が正月の中国など文化の差などを訳すことはできないので、面白いと思いました。日本を基準にしか考えることができていなかったので、タイやブラジルなどの新年を知ることができ、世界が広がりました。」
・溝原さん(2年):
「日本語で普通にコミュニケーションを取ることができ、学習者の方の日本語能力の高さに驚きました。竜をナーガというなどインドネシアのことをたくさん教えてもらうこともできたので良かったです。」
・檜尾さん(2年):
「なぜ日本語そんなにうまいのかと聞くと、家でも復習していると言われました。自分も頑張ろうと思いました。漢字のバランスについて教えると、すぐに上達していたので嬉しかったです。相手に伝わるように自分の伝えたいことを簡単にしていくのが難しかったです。難しいけれど、伝わった時に自分も嬉しいし、相手も嬉しそうにしてくれのが良い経験となりました」
・全体を通じて
10月から参加しはじめた総社市日本語教室ですが、今年度は今回が最後でした。国際表現の授業に関するインタビューをしても、印象に残った活動として挙げられたものは、圧倒的に総社市日本語教室が多かったです。直接他者と触れ合い体験が多くのことを学ばせてくれるようです。三学期は今回学んだことをまとめ、3月に活動報告発表会に臨みます。
来年度以降も継続し、多文化共生社会に自分の身近で貢献できる大人となれる生徒が育っていくことを期待しています。
総社市日本語教室関係者の皆さん、ありがとうございました。