10月18日から2週間、教育実習生として数名の卒業生
が本校にやってきました。美術工芸系の30期生の森谷
先生は、現在県外の大学で日本画を専攻しています。
そこで、今回は在校生の希望者に向け、1週間の日本
画講座を開いてくれました。
1,2年生を中心に希望者を募ったところ、26名参加
しました。生徒にとっては貴重な機会です。
日本画は、動物の骨や皮を煮て抽出した、『膠(にか
わ)』という、接着剤の働きをするものに、絵の具の
色の元である『顔料』を混ぜて塗るときに、そのつど
塗る分だけ絵の具を作ります。
顔料を混ぜるときは、指で混ぜます。
まずは下塗りで、牡蠣の貝殻をすりつぶした『胡粉』
という白い粉を膠で溶き、下地塗り。
そしてスケッチしたものを下描きとして写します。
そして少しずつ色を置いていきます。今まで使った
どの絵の具とも違って、生徒達は「難しい・・・」
と言いながら色を塗っていました。
日本画実習最終日には、生徒達がお世話になった森谷
先生にお礼の寄せ書きを送っていました。
短い期間でしたが、こんなふうに卒業生が実習で先生
として帰ってきてくれて、日本画だけでなく色々なこ
とを、生徒達にめいっぱい関わり教えてくれた森谷先
生。先輩がこんなふうに育ってくれていることが嬉し
かった2週間でした。