野球部ベスト8進出

2021年07月22日

春大会における初のベスト4進出に続き、創部以来2回目の夏のベスト8の結果を納めることができた。成果で言えば本当に立派だが、もう一試合だけでもこのメンバーで試合をさせてやりたかった。切実に思う(実は夏は毎年同じ事を思うのだが)。

試合終了後の挨拶が終わった後、泣き崩れる選手たちに掛ける言葉もなく、てきぱきと気丈に振る舞うマネージャーの小村さんを「立派だなー」と横目で見ながら、「えっと、教員としてここで何をすれば正解なんだ?なんて言葉が正解なんだ?」とただ呆然と立ち尽くすのみでした。それでも2年生は迅速に動き、荷物がなくなる頃には3年生も立ち上がり、さっさと2年生がベンチの掃除を始める。取材のない2年生投手の森君(投手は試合後にドクターによる検診がある)と2人でそれを眺めながら、まだ、「これからどうするんだっけ」と「無力だなー」がぐるぐると回る頭をかろうじて支えて力の入らない足で立っていた。

選手は本当に良く努力した。当たり前だが、侮ることも臆することもなかった。保護者の理解・協力も素晴らしく、保護者会長あいさつの「ありがとう」は自分たちが勝利に関わった証であり、自信をもっていただきたい。だが、相手校の方が準備ができていた。結局、大人の差が出て負けた試合だった。コロナ禍で私立と決定的に違う練習試合の数の差を埋める工夫がもっとなかったか、分析や調整の技術を高める方法はなかったのかと問われると努力はしたとしか言い様がない。開会式の後に模擬試験を受け、試合の後に宿題をやって欠かさず提出する選手たちに言い訳はできない。

最後の試合は総力戦となり、細かい交代も終盤あった。桃太郎リーグで活躍した井元君(朝日新聞7月4日)にも打席が回ってきた。スタンドも含めての総力戦は負けてしまったが、総社南魂を後輩たちに見せることができた。再び、総社南旋風がスタジアムを舞うことになるだろう。

今回の活躍も、板谷監督が掲げる「イノベーション」に呼応して、「先輩を超える」という目標を毎年毎年たて続け、実行してきた成果だと考える。強い先輩、尊敬すべき先輩がいなければそんな目標も立てないし、活躍もなかった。この活躍は歴代OB・OGの成果であり、未来の後輩へのプレゼントでもある。全ての方々に感謝して、忘れることなく、新世代の選手のサポートに尽力したい。

選手の感想や更なる写真は続編でお届けします。

野球部 新聞に載りました

2021年07月3日

 報告が遅くなりましたが、山陽新聞6月30日に本校野球部が取り上げられました。

また、読売新聞には抽選会のときの写真に名実共に本校野球部のリーダー、主将田中君が採用されています。

普通科進学校がこれだけ取り上げられることも珍しいことなのでしょう。つい「この期待に応えねば!」とか「総社南は強いんじゃ!」とか思わないか心配です。初戦の相手は一年生大会で苦杯をなめたチームかもしれません。ちゃんと自分の立ち位置を確認し、自分たちの野球に集中しなければ、どんな結果が待ち受けてるか!と今まで、何度も同じパターンで悔しい思いをした素人顧問は思うのです。

しかし、やはり素人の浅知恵か。選手たちはベンチ入りをめぐって、最後の選考の真っ最中です。ベンチ入りは監督の専権事項ですが、勝つためのチーム作りには選手たちも私欲はありません。入った入らなかったで一喜一憂しないのがうちの伝統ですが、少しでも強いチーム作りに貢献しようと、ひたむきに試合に集中している教え子の姿に、自分も大きくならねばと誓う今日この頃です。何はともあれ、公立普通科進学校の頑張りに応援よろしくお願いします。

野球誌『ホームラン』に掲載されました!

2021年06月23日

 

正真正銘の『旋風』、大会の『台風の目』

今春、岡山理大付、関西高校、おかやま山陽の私立3校を連続撃破したジャミの野球部が、野球雑誌『ホームラン』(廣済堂出版、7月号)に堂々掲載されました。

見開き2ページにわたる大きな写真に、部員たちのきりりとしまった表情が載っています。

この夏の活躍も大いに期待しましょう。

 

野球部活動再開

2021年06月16日

野球部もやっと活動が再開されました。まだ試合はできないけれど、ぼちぼち練習をしています。以前お約束していた春大会を受けての生徒の言葉をお届けします。

どんどん勝ち進んで行くうちに自分も含めて、みんなのスキルの向上が見られメンタル的にも技術的にも最も成長出来た期間だと思った。 個人的にはキャッチングの向上やメンタル面の成長が見られた。

勝ち上がっていくごとに緊張感が増す中で試合に出場していた選手は自分のやるべきことをきっちりとこなしていて今の自分との差を感じました。 個人では、周りが見えていない時があったので自分のことだけに集中しないように修正していきたいです。

今まで試してきたことの答えが出たと思う また、チーム一丸となって戦えたことでより成長できた。 個人的には怪我で出遅れてしまって大会に間に合わなかったのがとても悔しかった。

強豪校に勝ったあとでも一戦一戦自分たちのできることをしていたところがすごいと思いました。

自分達で考え行動ができるチームです。行動力、判断力が向上すると思います。甲子園出場を目標に日々の練習に取り組んでいます。また人間的にも成長するため、学校生活でも挨拶などを自らするようにしています。ぜひ皆さんも硬式野球部に入部してみませんか。

最後はまだ見ぬ後輩へのメッセージです。残りはHP>部活動>野球部のページでご覧ください。新調しました。

 

ジャミブログ⑫ 野球部 表彰伝達式!

2021年05月10日

 

 

生徒総会のあとに、

放送での実施でしたが、

野球部の表彰伝達式がありました。

 

この春の大会で、

野球部は、3位入賞!!

 

本校開校以来、

初のベスト4という快挙です!!

 

野球部を代表して、3年生キャプテンの

田中くんが、報告をしてくれました。

 

あの大舞台で大活躍をしたのに、

少し勝手が違うのか、

田中くんは、「緊張します」と、

表彰状を見つめながら、

そわそわして出番を待っていました。

 

…微笑ましい。

 

 

各HR教室では、田中くんの報告に

拍手が鳴り響いていました!!

 

次は、夏の大会です!

今後もご声援よろしくお願いします!

 

 

 

 

追伸

ジャミ野球部の激闘・躍動の様子は、

野球部顧問による激熱ブログで

詳細をご覧いただけます。

ぜひ!!!

春の大会三位入賞 この大会から得たものとは

2021年05月1日

創志学園との試合は序盤・中盤は競っているように見えたが、徐々に削られていた。試合に本気も冗談もないのだが、創始学園さんは本気で勝ちに来ていた。体力的に厳しい三宅君をゆさぶり、金安君に照準を合わせてきた。昨日の試合で骨に異常があった角木君に替わって出場した岡本君の前を執拗に狙い、三宅・岡本両名の肉体はもちろんチーム全員を精神的に削られた。まねはできないが、勉強になった。完敗です。

試合後に表彰式があり、三位の表彰をもらいました。また、この受賞については選手の声も報告したいと思います。

試合後、保護者の方にお礼を言いました。保護者会の岡本会長から「ジャミ始まって以来の快挙を君たちは成し遂げました。おめでとう。そして、私たちをこの準決勝の舞台にまで連れてきてくれてありがとう。今日一日は胸を張って過ごし、しっかり休んでください。しかし、明日からはもう次の試合の準備が始まります。Aシードの名に恥じないような行動と実力が求められています。それでは、明日からもう一度頑張りましょう。」いいこと言うなぁ。やっぱり勝ったときより負けたときの方が得るものが大きいかもしれない。

確かに明日は練習試合があるし、今日の成果を活かさないと。選手全員で勝ち取った三位だけど、アピールして試合に出たいのは当たり前の気持ちだし。この大会の結果は部員一人一人に同等の結果だけど、数字や文字にできない成果は一人一人また違う者である。そして、その成果はこれから先に気付くものがほとんどだし、チームや個人がどうするかで大きく変わっていくものだろう。春の大会の結果は出た。今はその次を考えるときで、選手やチームの成長という成果が楽しみである。

緊迫の2時間 息詰まる接戦 山陽高校との戦い

2021年05月1日

前日の夜の職員室での会話。「山陽との試合はどうなんかな」「うちも2試合連続2桁安打だけど山陽も打つからなー」「ロースコアの展開ってのはないのかな?」「まぁうちだけロースコアはあるでしょうけど」「それじゃロースコアの展開では難しいか」仕事中、野球部以外の先生方の会話が耳に入る。そうか、ロースコアはうちの負けか。確かに、ピッチャー陣は疲労の限界に来ている。キャッチャーの三浦君も足を怪我し、応援に徹することとなる。確かに台所事情は深刻で、打撃陣に奮起してもらうほかはないかぁ

ところが、その点がなかなか入らない。山陽高校のエースとは聞いてないが、きれもあり要所を外されて一打が出ない。ところが、ところが、山陽高校も点が入らない。三宅君から金安君への継投も決まり、ハプニングやファインプレイもあって点を許しません。何回「やられる」と思ったかわからないが、ぎりぎりで踏ん張っている。一体このバランスは何なのだ。結局、総社南の大谷と呼ばれる三宅君が口火を切ってヒットを放ち、キャプテン田中君のヒットでホームを踏んで決勝点となった。今大会を通じての田中君の安打率はめざましいが、この試合の立役者はバッテリーだろう。三宅君ー金安君の継投は勝利の方程式という山陽新聞の見出しになっていた。その2人をリードし、支える細川君の名捕手ぶりも際立っている。さすがに捕手出身の板谷監督に日頃から「かわいがってもらっている」だけのことはある。

これでなんとベスト4進出。学校創立36年で初の快挙となりました。この快進撃も秋の地区大会の初戦で倉敷工業高校に敗れたくやしさが原動力。「もう少しやれると思ってました」とだけぽつりと言って一筋の涙をこぼしたマネージャーの小村さんの言葉が忘れられない。勝つことで得られることは多くあるが、負けることで得るものは重く厳しい。誰もがいろんな場面で必ず負けるが、それを糧として乗り越えた者だけが、負けから得ることができる。どうやらうちの選手は壁を乗り越えてステージを一つ昇ったらしい。

それを感じさせたのは試合直後、試合中の緊張と重圧から解放されて感極まって涙する監督を横目に「これからが大事よ」「この後の行動が問われとるよ」「まだ試合は終わってないぞ」と口々に声をかけて自分の荷物とチームの荷物を運び、整備をして、ベンチにほうきをかけ、素早く着替える。もう、言われなくてもできるようになっている。こちらもステージを一つあげて、もう一段高い水準の要求をしないといけないなと思った瞬間でした。

死闘 関西戦 歴史の1ページを紡ぐ

2021年04月29日

野球部が2回戦を突破し、ベスト8と過去最高の成績に並びました。今回の相手は何と言っても伝統校の強豪「関西」です。

名前を聞くだけでびびりあがり、7年前の練習試合では白い練習着の選手にも震え上がっていたという嘘のような話もあります。(練習着の選手とは入部したての新入生で、2ヶ月前は普通の中学生だった選手のこと。それなのに、関西の生徒だというだけで気合い負けして試合にならなかった)

関西高校の本格派投手に一打順目は要所を押さえて打線は沈黙。2点の先制を許すもその後2点を返して、いい感じ。取られたら取り返すという、岡山理大戦のような展開になったと思っていたら、直後に1点を勝ち越されて、あれ、同じ展開だけど立場が逆なのかといやな予感。しかし、中盤に何とか1点をもぎ取り、それからが行き詰まる展開でした。

お互いに毎回のようにランナーを出すが、きわどいプレイで点を防ぐ。守りでしびれるのは初めての感覚です。そして、運命の最終回、堰が切れたような厳しい攻撃ができました。一挙7点。それでも油断しない気迫をベンチとスタンドからびんびん感じました。昨年とのこの勢いの差は何なのかと考えたとき、一番はベンチとスタンドで見守るチームメイトの勢いではないかと思い当たりました。

殊勲者は決勝打の吉田君、ファインプレイの別府君、巧みなリリーフを見せた金安君とあげればきりがないが、あわやスタンドかと思わせる3塁打を放った三宅君もはずせない。浅く守れば頭を越し、深く守ればテキサスと、長打・単打を打ち分けました。さすがに地区予選からの連投に肩の疲労は限界に近いが、投げる方は村上君や杉田君、横山君、森君といった新たなスターが生まれる予定です。こうご期待。

本日の木曜日が準々決勝の予定でしたが、雨のため順延で明日12:00からとなりました。詳しくは岡山県高等学校野球連盟HPで確認してください。コロナ感染予防のため、一般入場は取りやめになりました。相手はよく知る西部地区の横綱「おかやま山陽高校」さんです。これからの三連戦のことは忘れて、一戦必勝の気構えで全力で胸を借りたいと思います。何やら強気か弱気かわからないコメントになりましたが、戦うのは選手たち。チャレンジ精神を忘れず、地に足をつけた野球でしっかり楽しんでもらいたいものです。皆さんも応援の元気玉を送ってくださいね。(高野連のHPでイニングごとの速報も出ます。授業中、仕事中は見ちゃだめですけど)

 

理大付属を破る 野球部

2021年04月24日

県大会第1回戦の相手は岡山理科大学付属高校です。相手にとって不足なし。でもデータもなし。仕方がないので新聞を見たら左右のピッチャーがそろっているとの高い評。(選手はちゃんと調べていると思います)印象的には打撃のチームなので攻守が揃ったチームということか。

初回から相手の打撃が火を噴いて、長打も絡んでの2失点。何とかしのぐ形でこの回を終えたが、クリーンナップに回った3回では1点を追加された苦しい展開。しかし、今日のベンチは一味違った。だまりこんだり、虚勢を張ったりするものもなく、守備のときも攻撃のときもベンチが支えるんだという気迫がみなぎっていた。

4回ランナーをためると押し出しで1点、角木君の2塁打で走者一掃して逆転に成功。その後また追いつかれたところで、今大会は厳しいマークで苦しんでいた細川君だが、変わった右投手から今大会2本目のホームランをたたき出して再びリードを奪う。もう1点を加えたところで、理大付属は左投手にスイッチ。その後は、一体何人出てくるのかと思う代打攻勢で2点を奪われ同点となったが、8回に犠打などで2点をもぎとり、そのまま逃げ切ることができた。

 

ともに2桁を超える安打数の打撃戦となり、多くのヒーローが生まれたが、投手陣も頑張った。6点を取られ、はらはらの連続だったけれど、三宅君の頑張り、金安君の踏ん張りには頭が下がる。もちろん、ベンチもスタンドも力になった。スカウトの津高さんや川原コーチ、三宅コーチの力添えもこの結果を産んだと感謝している。左のノッカーとして最後の仕上げをしてくださった松村先生や今年赴任したばかりの依田先生の顔も見える。うちの選手は幸せ者だと頭が下がります。

しかし今日は選手たちがやけに落ち着いている。山陽新聞のインタビューを横で聞いていて、その理由が少しわかった気がする。「相手は強い。でも、自分たちは自分たちのできることをやるだけ。」「自分たちも努力をしてきた。それを信じて力を出し切ることだけを考えた。」「チャレンジャーですから。」先制されても、追い込まれても地に足の着いた自分たちのプレイをする。かっこいいこと言うなー、と感心した。

唯一心残りは今大会初めてのエラーがついたこと。2点リードの9回2死からの平凡なサードゴロ。サードがしっかり取って、慎重にしているのがわかるほど、ステップをいつもより多めにとってからの悪送球。「エイコンスタジアム+エラーでの出塁」という過去のトラウマが頭をよぎったが、それよりもサード角木君のしびれるような緊張感が伝わってきた。そのとき、今、グラウンド、ベンチ、スタンドで多くの選手がこれと同じ感覚を味わっていることを感じ、この試合が多くの生徒に成長の機会を与えていることに私自身もしびれた。

野球部 県大会出場決定

2021年04月20日

強敵、古城池高校を何とか屠り、県大会出場を決めることができた。パチパチ。

今回は何といってもエース三宅君の力強い投球が光りました。7回までは2塁を踏ませない勢いで、5対1の完投勝利となり、バッティングでもうるさいところを見せました。

打っては三安打の別府君は走塁でも目を見張る活躍ぶり。守っては長尾、本井、田中、角木の内野陣の堅い守りはたのもしく、吉田、別府、河田の外野陣も含めてノーエラーを続けています。ベンチもスタンドも経験値を積んで一体となって、攻撃も守備も攻め続けます。

・・・とは言っても、県大会出場校ならば当然のことばかり。県大会での1勝には今以上の個人の活躍とチームのまとまりが必要です。相手校が決まるのは明日の抽選会で。相手がどこでもベストを尽くすだけですが、皆さんも応援をお願いします。

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