卒業式(校長ブログ)

3月1日(日)10:00〜

卒業生を祝うかのように、雨もあがり晴れ渡った穏やかな日に、

第32回卒業式を、新型コロナウイルス感染症拡大防止の

観点から規模を縮小して、挙行しました。

担当者が、体育館の座席配置を急遽変更し、椅子を会場いっぱいに

並べたことで、多くの保護者やご家族の皆様を

お迎えすることができました。

また、吹奏楽部による生演奏は、飛沫感染を防止する観点から、

入退場をCDに変更しました。先輩たちを送るために、

学年末考査中も練習をしていた部員たちの気持ちを

思うと胸が詰まります。

卒業式の関連行事も縮小するなど突然の話で、

戸惑った生徒も多かったと思います。

学校も高校生最後の大事な節目の卒業式を、

どうするべきか本当に悩みました。

まだ中期後期の試験や私学に挑戦する生徒が大勢いる中、

生徒の健康を第一に考え苦渋の決断をせざるを得ませんでした。

3年生や保護者の皆様に、ご理解していただけるだろうかと

不安な気持ちでいっぱいでした。

しかし、式後、保護者の皆様から、

「温かい卒業式に感動しました」

「総社南高校に通わせて本当に良かったです」

「先生方の温かいご指導に感謝します」等

たくさんありがたいお言葉をいただき、

この数日間の悩みは吹き飛びました。

さらに、例年ならば最後のHRに保護者の

皆様をご案内するところですが、

今年は、生徒40人、保護者40人以上が

クラスに入ることはリスクが高すぎると判断し、

ご遠慮いただきました。

生徒たちのHRが終わるまでお待ちいただく間、

南翔祭の思い出ビデオなどをご覧いただきました。

ビデオ制作した教員は「最後に拍手までいただきました。」

と満面の笑みでした。保護者の皆さんのためにと考えて

急遽した仕事は、保護者の皆様の温かい拍手で、

この仕事のやりがいを再認識させてもらえたようでした。

朝、教室を覗くと、各担任の温かい気持ちが伝わるような

状態になっていました。

また、机の上にあるコサージュは、1・2年生が、

一生懸命手作りしたものです。

初めての制作に悪戦苦闘しておりましたが、

「先輩のために」を合言葉に頑張りました。

卒業生の胸に、後輩たちの気持ちが詰まった

コサージュが、私には輝いて見えました。

来賓のお部屋や玄関に飾っていたお花を取りやめ、

生徒一人一人にお花をプレゼントしようと急遽事務室から、

お花屋さんにお願いをしました。

何日かすれば花は枯れてしまいますが、

心に咲く花(人の気持ち)は決して枯れないと思ったからです。

また、お花屋さんは、無理なお願いを聞き入れていただいただけでなく、

玄関や受付用に、お花をプレゼントしてくださいました。

本当にありがとうございました。

渡り廊下には、文化委員や美術工芸系の生徒による

プロジェクトCが飾られていました。桜の花びらは、

後輩たちのメッセージが書かれています。

遅い時間まで、飾り付けしていた生徒には、頭が下がります。

本当に「先輩方が好きなんだなぁ」と思いました。

そして、このクオリティの高さは、

さすが美術工芸系の生徒の力であると改めて感じました。

最後に、職員朝礼後に撮った写真を卒業生に贈ります。

学年団の先生方の集合写真です。楽しい3年間をありがとう!!

なお、体育館入り口にありました、のぼり旗は、

南翔祭のバザーの売り上げで作らせていただきました。

保護者の皆様には、本校教育に対しまして並々ならぬご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

卒業生の前途に、幸多からんことを、心から願っています!!!

多数の御祝電・祝詞を頂きまして、

誠にありがとうございました。深く感謝申し上げます。