硬式野球部続き(試合の裏側)

 またしても閑話休題。試合の前に負けた後の日曜日があります。実は私、自分の試合もないのに倉敷市営球場に7時からスタンバっていました。そう、運営係としての役割があるのです。

 スポーツにはお金がかかるものですが、お金では購えない人手もかかっています。1試合のスタッフに高校生が50人以上、大の大人も20人以上動きます。「仕事だろう」って言われればその通りですが、係の選手にあいさつを教えるうちに、自分も「ありがとございます。」の挨拶が出るようになってきます。実際、お金を払ってきてくれる、高校野球を楽しみにしていただいている方なしではなりたたない競技です。

clip_image002やりたい訳ではないですが、やって良かったこともありました。1つは、マスカット球場でのおかやま山陽高校控え選手の態度です。丁寧に挨拶し、選手同士で声をかけあって、2列で一体として歩く姿には自信と責任を感じました。「経験を得て強くなってしまった」と残念な気持ちもありますが、野球を通じての成長を感じることができました。

 2つ目は、県大会の部長による係決めの席でした。二日目の倉敷市営の運営で人手が足りないとき、「○○さん、あんたんところは何人おるん。」責任者的な、某工業高校のW先生からの質問です。仕方ない。正直に、必要ならば更に10人のボールボーイが出せると答えました。W先生はちょっと考えた後、「それじゃ応援が足りんやろ。」と言って、見逃してくれました。超怖いW先生が、うちが初戦を勝つことに配慮してくれるのを殊更うれしく感じました。

 最後は日曜日に集まったうちの係生徒です。5人の中には、連続して来ていた生徒もいます。不安になって、どうやって今日の担当を決めたのか聞くと「今までベンチ入りしていたものは、他のみんなに支えられていたのだから、試合のない日には当然、自分たちが役に立つ番だという話になって決まりました。」元気の良い挨拶には裏打ちする理由があったのか。総社南高校野球部にも強くなる資格がある。1年生に期待です。