野球部県外遠征の報告

珍しく、すぐに野球部県外遠征の報告をしたい。

 徳島県の高校との試合は1年林君の7回まで0点で抑える好投が見られた。何度もピンチを迎えながら、冷静かつ粘り強い投球でゲームを作った。相手投手は右投げサイドスローでスピードも変化球も驚くほどではない。が、打てない。意図してのものだろう。非常に投球間隔が短く、こちらのバッターの呼吸などお構いなしで投げてくる。良く見るとノーサインで次々と投げ込む。辛いのが、わかっているだろうにそのテンポに巻き込まれて打てないこちらの打撃で、盛んに檄を飛ばしていた新監督もいつのまにか無言・ノーサイン。監督が息を吹き返したのは8回、予定の継投と代打攻勢でコールド勝ちをもぎとった。上級生の力を見せつけた試合でした。

clip_image001 県下有数の試合前後ミーティング

 香川県の高校との試合は好打順の初回にいきなりの攻勢をかけるものの、打線がつながらず1点どまりで、そこから嫌な均衡が始まる。チャンスは作るが点が取れない。でも、そのとき「嫌な」ことを感じていたのは監督だけだったかもしれない。毎回のランナーに盛り上がるベンチに檄を飛ばしつつ、どんどん表情は険しくなっていく。5回の表、フォアボールからの1・2塁で左中間深いところへいきなりのホームランを浴びる。単なる失投とも言えるが、監督は流れと言い切った。7回、2点追いついたが、また、2点突き放される。9回裏、緊迫した雰囲気の中でのキャプテンの井川君の「監督、ここで逆転できたら、うどん食べ放題ですか?」との発言。あまりの強心臓にあきれた。監督の返事は「もちろんだ!」。「イエー」と盛り上がるベンチ。しかし監督の「オイ!」と制す強い声。静まるベンチに一言。「(金に)いとめはつけんよ」静かに言い放つ。「よっしゃー」と盛り上がる。意外なもので、その後は1アウト満塁まで迫ることができたが、逆転はならず。それにしても、1年の多賀君は光った。明らかなパワーヒッターと見えるのに、切込み隊長役をこなす。1試合目の代打では大飛球をとばし、2試合目は四球で出塁する。悪球は振らずに、狙い球はフルスイングする。出塁率が高く、打てば長打の可能性が高いとは、得点貢献能力はかなり高いと見た!ただし、野球経験なしの素人判断ですけど。

clip_image003力投する三宅君。

clip_image005野手も投球に合わせて反応しています。

 選手権に向けて、課題と成果を見極める。