京都人文研修

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歴史に触れる

2年 藤井 夏海

 八月三日、校外研修で京都の下鴨神社、龍安寺、高台寺を訪れた。下鴨神社では、普段見ることの出来ない十二単衣の着付けと王朝舞を見た。龍安寺は石庭だけでなく外観や風景も綺麗だった。「吾れ唯だ足を知る」という言葉に共感した。高台寺の松の池、枯山水の庭園、臥龍廊とのコントラストも素晴らしかった。訪れた場所はどこも長い歴史を感じさせられるものであり、とても勉強になった。昔の人は、いろいろな事を考え、遊び心のある面白いものを作るのだと思った。そして昔の礼儀作法や位の高い人へどれほどの敬意が払われたかも知ることが出来た。この研修を通じて、沢山の貴重な体験ができ、とてもよい勉強になった。

人文系校外研修

2年 河上 彩音

 八月三日に京都研修に四十人くらいで行きました。三つの寺を巡り、京都料理を食べ、京都の町並みを見る事が出来ました。

 一つ目の下鴨神社は、五十五棟の神殿が国宝・重要文化財に指定されているために大修理している事に驚きました。当神社は国家国民をお守りになり、厄除け・縁結び・安産・子育て・交通安全など人々の暮らしを守ってくれる所です。十二単衣は二人がかりで着させていきます。襟元に見える十二色の色をいかに美しく見せるかがアレンジであり、ポイントだそうです。着付けを終えたら桧扇を使用して王朝舞を踊って下さいます。昔を生きていた人もオシャレをするために我慢をしていたのだと思いました。

 二つ目の高台寺は、絵画・絵巻物がありました。少し絵が消えていたり、破れていたりするところもありました。書道で書いたような作品も展示されていました。約六つの作品が重要文化財に指定されているそうです。

 三つ目の龍安寺は、石庭の石が本当に十五個ありました。白砂が円や波のような模様になっていました。雨が降った次の日の白砂がどのようになっているのか見てみたいと思いました。鏡容池の堤防から見えた龍安寺の景色、睡蓮が綺麗でした。

 一日で三つの寺を見学できて、十二単衣の着る様子を間近で見る事が勉強になりました。京料理をみんなで揃って食べたのも楽しかったです。夏の京都は暑かったですが、抹茶アイスの上に抹茶パウダーがかかっていて美味しかったです。この経験が、勉強や進路に役立てばいいなと思いました。

京の都の光

倉田 智哉

 京都研修で三つの寺を巡った。なかでも、一つ目の下鴨神社は特に興味深かった。この神社には縁結びの神様がいる相生社という社がある。結婚などの縁だけではなく、友人との信頼関係、親子との絆をも授けてくださるという説がある。それを聞いて、私は友人と一緒にお祈りした。これでこれからも仲良くできたらいいなと心の底から思った。そして、十二単の着付けと王朝舞を拝観した。女の人が十二着の着物を着ていき、しかも一着に一つずつ帯を巻いていき、見ていてきつそうだと思った。それにこの猛暑の中、絶対暑苦しいだろうと思った。しかし、女の人はまったく表情を変えず白く塗られた化粧も色落ちしてなくてとても演じきっているなあと思った。でもそのぶん冬は暖かそうに見えた。

 この研修を通じて私は一気に日本の奥深い歴史を自分の肌で感じた。そして、これからも積極的に歴史文化に触れていきたいと気持ちを新たにして思った。

人文系校外学習(京都研修)

松尾 伽羅

《全体として》

 今回の研修旅行では日本の歴史を学ぶことともに、文化財を守るという現代を生きる人々の努力を見ることができた。

 私は神道と仏教は似たようなものだと考えていて、どちらも宗教として人々が大切にしているものだと思っていた。しかし、実際神社と寺に行ってみると様々な違いがわかった。そこから、人々の心に根付いているのは同じでも、まったく別物なのだとわかった。

 三つの神社と寺の見学が終わった後に、お土産を買う時間があり、その時に私は京都に住む人々の工夫・努力を知った。その街並みの中には一切の電柱・電線がなかったのだ。この地に生きる人々が景観の美しさをそのままにするために電線を地下に通しているのだと後で知った。素晴らしい工夫だと思う。

 今回で、見学地だけでなく、古都京都にある歴史を大切にする意識が見えた気がした。

《下鴨神社・竜安寺・高台寺》

 回った三つの見学地にはそれぞれ面白い特長があって見て回るのが楽しかった。

 まず下鴨神社。後の二つの寺と神社はやはりたたずまいが大きく違っていた。最も印象的だったのは一つの敷地に十数柱の神様がいて、さすが八百万の神だと感じた。

 龍安寺では、やはり石庭が記憶に残っている。美しさとは違う、静けさに何とも言えない良さがあった。有名な石の配置も、石庭を作った人の工夫に唯々感心するばかりだ。

 高台寺は寺というよりも、豊臣の建物というイメージが強かった。パンフレットの紹介も豊臣の寺と紹介されているようだった。今回は時間がなくてみられなかった蒔絵は機会があったらみてみたいと思った。

《これから》

 この旅行で、歴史や古典に関する事柄はもちろんだが、自分の意識も新たになった。

 神社や寺など、古文の物語の舞台になっている場所に行ったことで、昔の人が考えたことに少しでも触れることが出来たのではないかと思う。それが嬉しくて、もっと様々なことを知りたいと思うようになった。

  また、「もぬけのから」という言葉の語源を知って、まさかこんな事から今も使われている表現が出来たと知って楽しかった。言葉と歴史は密接につながっているのだとわかって、言葉・歴史を知ることは自分の国を知ることだと感じた。

 このことは、自分のこれからにも活かせる。いろいろなことに興味を持ち、学ぶ意欲を身につける。自分の今までを知ることで新しい自分を見つける。これらをひとつひとつ実践していくことが出来ればと思っている。