初陣 30期(現1年生)

 まずは、練習試合の報告です。

 9月21日(月)に、とある県南の高校と試合を行い、5:6と惜敗しました。本校から見て強豪チームでありましたが、早い回に先制されても粘り強く点を返した総社南らしい試合でした。期待十分な良い試合でしたが、攻めきる・守りきる試合をして結果を出せるまでやりきることが課題です。

 同じ日に、兵庫県のとある高校と試合を行い、4:0と勝利しました。いろいろ良いところが出た試合と言えるでしょう。

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 9月27日(日)には、とある県北の高校と試合を行い、1試合目は18:6と勝利しました。ストライクゾーンが厳しく感じました。左右でボール一個分、低めにボール一個分程度、選手の感覚より狭く、両チーム投手は制球に苦しみました。ミスにつけこむことが出来た本校がペースをつかみました。

 2試合目は1年生大会を想定して、全員1年生が出場しました。相手投手も同じ1年生。制球に苦しいのはお互い様ですが、とにかくストライクが入らない・テンポが悪い投球に、エラーや判断の鈍さも加わって、1:10と野球にならない状態で負けました。

 新参者は野球を良く知らないので、選手や指導者間で話題になる「勢い」や「チーム一体」といった感覚がわかりませんでした。しかし、初めて「気持ちの入っていないチーム」の状態を肌で感じました。全員がバラバラで、自分のところにボールが来たらどうするかしか考えていない。いや、どうするかわからなくて、集中できていないようにも見えました。チームが勝つためにどうするかではなく、自分が悪く見られないことだけを考えているようだったと言えば伝わるでしょうか?果たして、全員が自分のチームのこととして懸命だったのか?この点に関しては、2年生も無罪ではないように感じています。

 プロ選手とアマ選手の試合での精神状態を比較した研究があります。アマ選手には緊張のために実力が出せないケースが、プロ選手より多かったといいます。では、プロ選手はどうやって緊張しないようにしているのでしょう。実は、調査の結果、プロ選手も緊張していることがわかりました。しかし、緊張しても試合を楽しむ状態にあったそうです。それは、慣れているからかもしれませんが、様々な困難に出会っても「これも経験」と楽しむ心持で臨めば、実力を出せるかも知れません。新参者が聞いたようなうんちくを述べて、申し訳ありません。10月3日・4日の練習試合では1年生の会心の笑顔がみたいものです。