18日の18時半ごろ、1人の地域の方が総社南高校を訪ねて来られました。
その方は近くにいた生徒に拾った定期を渡し、名も告げずに去られました。
事情を聴いた教員が追いかけましたが、その方はもう見つからなかったそうです。
本校は全県を学区とし、遠方からも多くの生徒が通っています。
定期を落とした生徒も遠方から通っている1年女子です。
定期の持ち主の自宅に電話するとお父さんが出られ、
まだ帰ってこないし連絡もないと心配した様子でした。
また、連絡しますと電話を置いたちょうどその時でした。
「本当に!信じられない!」
「良かったな~。返ってきて本当に良かったな!」
と大きな声が職員室の入り口でしました。
何十分探したんでしょうか、汗びっしょりになった定期の持ち主の女子と友達が、抱き合って喜んでいました。
「これがないと毎日20数キロを自転車で通うことになって・・・
第一、自転車の鍵も入っているしどうしようもなくなるところで・・・。」
彼女は涙をとめることができないほど、うれしかったようです。
彼女から
「本当にありがとうございます。
優しさに、涙が出るほどうれしかったです。
直接、会ってお礼が言えなくて残念です。
これからは、なくさぬよう大切にします。ありがとうございました。」
学校からもありがとうございます。