ホームステイ⑤

8月1日・2日 ホストファミリーと過ごす週末

最後となる週末を、それぞれ楽しんで過ごしました。

ステイ先の家族や親せきで集まりBBQをした人が多かったようです。

中には、はるばる片道2時間かけて、お隣ビクトリア州のGrampions国立公園にある動物園まで連れて行ってもらった人も数名いました!

 

8月3日 スクーリング4日目・市内遠足

まずは中学2年の日本語授業に参加。

まだ日本語を習い始めたばかりのクラスなので、日本文化の知識をシェアしました。

苗字と名前の順番の違い、朝ごはんに食べるもの、学校への通学手段や時間、学校で習う教科など、グラント高校の生徒からたくさんの質問を受ける中で、オーストラリアと日本の違いがたくさん見つかりました。

そしてついに、総社南の生徒全員で、これまで練習してきた「ソーラン節」の踊りを初披露。最後はグラント高校の生徒と一緒にノリノリで踊りました!

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そして、スクールバスで学校を出て、マウントガンビア中心部へ。

グラント高校の代表生徒7人のガイドで、班ごとに協力しながら、リサーチシートに書かれた質問に答えながら散策しました。

まず訪れたのはThe Lady Nelson Discovery Centreと呼ばれる観光案内所。マウントガンビアの地形が出来た歴史から、アボリジニーの文化、白人の入植時代の歴史など、多くのことを学びました。

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次に、Umpherson Sinkhole。マウントガンビアの町の下には、何キロにも及び洞窟が広がっており、あちこちに大きなSinkholeと呼ばれる陥没穴があります。Umphersonはそのうち町で一番大きな穴。今は穴の底が庭園になっていてとても美しい観光地です。オーストラリアの有袋類の一つ、ポッサムにも出会い、大はしゃぎ。

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その後、中心部にあるかつてはその斬新なデザインで受賞もしたという新しい図書館や、ヨーロッパ調の旧市役所、ヨーロッパ調と現代風な建物が融合した美術館、街で一番人気のあるカフェ、とても深いSinkholeのあるCave Gardenなどを回りました。

最後に、マウントガンビアの名勝・ブルーレイクをバックに、みんなでパチリ。

さて、ホームステイもあと4泊。そろそろみんな日本食をごちそうできたかな?!

こちらではお好み焼きとか、カレーライスとか、から揚げなんかが喜ばれます♪

私は今晩、肉じゃが、味噌汁、炊き込みごはんの「ザ・日本の家庭料理」にしました♡

日本人がほとんどいないマウントガンビアでも、意外にも「油揚げ」とか「だしの素」とか、探せばあるもので、ビックリです。「sushi」以外にも日本食が浸透している証拠ですね!

 

8月4日 スクーリング5日目・小学校訪問

ホームステイ組が最も緊張して迎えた1日です。

私たちには、小学校を訪問して、日本の伝統文化を伝えるという重要な使命があったのです。

今回訪れたのは、マウントガンビアの外れにある小さな小学校、Moorak Primary School。1年生から7年生まで生徒が通っており、Pre-schoolという幼稚園に当たる学校も併設されています。

まずは、総社南の代表生徒による挨拶のあと、「ソーラン節」を披露しました。

次に、低学年の生徒に対して、グループ毎に「メンコ」、「うらじゃ踊り」「桃太郎」の劇、「あやとり」を紹介しました。

メンコによる対戦に、みんな大興奮。

うらじゃ踊りは、急きょ幼稚園児も混じって、大人数で踊り狂い・・・

桃太郎は、立候補してくれた犬、サル、キジ役の小学校の生徒を従えて、鬼退治!!

あやとりについては、低学年の子供たちは大苦戦しながらも、なんとか「ほうき」を完成!

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続いて高学年。今度は「あやとり」チームも「手品」「ヨーヨー」ともに完成!!

休憩時間にわざわざ自ら見送りに来てくれる小学生に、名残惜しく別れを告げて、グラント高校へ。

高校3年生の音楽の授業に参加。

グラント高校による、ボーカル、ベース、ドラムや、最近流行りのEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)に使われるLaunch Padという電子楽器を使った素晴らしいソロパフォーマンス・バンド演奏に、圧倒されました。

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そして両校の生徒が入り混じり、ボンゴ、クラビス、カウベル、トライアングル…様々な楽器を各自で手にして始まったのは・・・

打楽器による大合奏!!

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まずは先生の指示で、リズム、テンポ、ボリュームを変化させながら。

最後は、各自の生徒が独自に創り出したリズムで、一つの音楽を創り上げました!!

ランチタイム。グラントの生徒がどんどん寄って来てくれます。

午後はまず、オーストラリアの歴史の勉強。

「オーストラリアの先住民=アボリジニー」ではなく、島には別の先住民族がいたこと、一口に「アボリジニー」とは言っても何百という部族が全土に点在し、それぞれ言語が異なることなど、多くのことを学びました。

生徒が時間軸上に並んで、歴史の長さを体感中。こちらから、現在、入植時代、ローマ帝国時代、エジプト文明の時代、ず~っと向こうが、アボリジニー文化の始まり!!

最後に中3~高2の日本語授業。今度は総社南全員で「あやとり」を教えたり、桃太郎の劇を楽しんだりしました。大盛り上がりです。

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総社南の生徒にとっては最も疲れた、でも達成感満載の1日が終了です。

楽しくて、学びも一杯のスクーリングもあと2日!!

 

8月5日 スクーリング6日目

今日の最初の授業は「化学」。

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食器用洗剤&ガス、トウモロコシ粉&ガス、アルコールを使った発火実験、水素風船の爆発実験、「象の歯磨き粉」と言われる実験など、様々な実験に驚嘆。

「Pedal-Prix」と呼ばれる、3輪の人力車を自転車のように漕いで滑走するスポーツをご存知ですか?ホームステイ組は、これに初挑戦!!!

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ペダルに足が届かなくて大苦戦する人もいれば、なぜか最初から自由自在に操れる人も。

グラントの生徒たちは、これで来月に24時間耐久レースに挑むそうです!

そしてみんな楽しみにしていた「体育」の時間。

ウォームアップに、ベルトを取り合うゲーム。

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次に、オーストラリアンフットボールに挑戦!

オーバーハンドパス、キック、アンダーハンドパスの基本的な動きを学びました。

アーモンド形のボールを狙ったところに打つのはなかなか難しそうなのですが、流石みんな、飲み込みが早い!!

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今度はクリケット。ピッチング、バッティングの仕方を学びました。

野球と似ているようで投げ方も打ち方も違って、奥深い!

最後にフリスピー、バスケットボールとビーチフラッグのようなゲームを楽しみました。

あれだけスポーツをしても飽きることなく、昼休みもグラント高校の生徒とサッカーやバスケ。元気です。

今日の最後は「美術」。今回はアボリジニーの芸術家である先生に、ブーメランペインティングを教えていただきました。

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まずは、アボリジニーの絵画に描かれる文様には、それぞれ「水源」「カンガルーの足跡」「太陽」「集会所」のような意味があり、上空から見た地図になっていることが多いことを教わりました。

そして、実際にペインティングに挑戦!

水源に向かって、各自が選んだ動物が群がっている様子を描き、その周りをアボリジニーの絵画で最も象徴的な「点描模様」で彩りました。

足跡の向きにこだわった作品、とっても小さなドットで巧みに模様を描いていった緻密な作品など、個性豊かなブーメランの出来上がり!!

ついに今晩は、ステイ先での最後の晩餐。そして明日が最後のスクーリングになります。

まだオーストラリアにいたい、そんな言葉が口について出てくるホームステイ組です。