夏の大会に向けて

春の県大会は東岡山工業高校に4対6で負けてしまいました。

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相手が強く自分たちが弱かった、それしかないのですが、選手たちはよく頑張りました。ベンチでしかわからないことも多く、勝つための最善を尽くしたように見えたので、敗因は今でもわかりません。一回の裏に4点を取られても浮足立つことなく集中していました。林君の粘投、多賀君の配球とバッテリーも頑張りました。最後の最後まで逆転のチャンスを創り続けました。

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試合後の短いミーティングでは泣いている選手もいました。監督は時に笑顔を見せながら、感謝と成長を口にし、誰も責めることなく「切り替え」を強調して「さぁ、これからの行動だ。試されてるぞ!」と気合を入れ直し、選手に行動を促しました。私と言えば、普段の練習にも参加せず、試合中も座っているだけなのに、無性にやり切れなく、激しい苛立ちを感じていました。いや、逆に努力をしていないので選手や監督のように前向きになれなかったのかもしれません。私は監督の態度に感心しながら、ロッカールームを出た監督を追い、「次は夏ですね」と声を掛けてハッとしました。まるで鬼のような形相でブツブツと試合の反省を唱えながら歩いてます。その目は真っ赤です。その表情からは怒っているとも、泣いているともわかりません。ロッカーでは監督として、また教育者として完璧に振舞いながら、勝負師としての闘志はいささかも衰えていない姿にプロを感じた一瞬でした。