野球部一年生始動!

この日曜日に1年生大会が行われた。相手は初戦を快勝した就実高校で人数は少ないながらもピリッとした強敵である。

試合は、先発横山君が制球に苦しみながらもしぶとく堪えて4回まで無失点と好投。それに答えて総社南は初回に1点、4回にも河田君の3塁打などで1点を加え先制することができた。

しかし、ここからが両者ともに時間を使ったプレイが多くなり、一進一退の攻防が続く。総社南はチャンスを作るもののしぶとい相手バッテリーを崩せず、5・6回で4残塁、ここまでで9の残塁を記録したのに対し、相手は先頭打者が出た回は確実に点を狙い、5回に1点、6回に2点を奪われて逆転を許してしまう。2対0からの逆転にも、ベンチでは「逆転に強い総社南じゃ」と意味不明の掛け声が響き、7回裏に森平君の3塁打が飛び出して3対3の同点となる。が、8回表には3連打を許して3対4で再びリードを奪われるも、ここは7回から変わった森君が後続を断った。

ここからは総社南がひと味違うところを見せる。同点となった8回裏すぐに狩屋君の2塁打で4対4の同点に追いつき、そのまま延長戦のタイブレークに突入する。そして10回裏、ダブルプレイ後のここしかないというタイミングで、尾上君のさよならヒットが出て5対4の劇的な勝利となった。

試合終了後、就実高校のバスが一足先に駐車場から出るのにすれ違った。どれほど悔しいかを思うと自然に頭が下がった。選手を見ると、私以外にも数人が礼をしている。今までの習慣なのか、私につられたのか、40人いる中の5,6人である。素晴らしい相手がいるからこういった試合が経験できる。これを理解していれば1試合ごとに強くなれる。勝った勝ったと喜ぶだけの現状は、強くなる余地だらけだ(要するに、今は弱い)。伝説が始まったかどうかはもうすぐわかる。