3月11日、校長からのメッセージ

在校生の皆さんへ(校長からのメッセージ)
9年前の3月11日に起こった東日本大震災は、戦後最大の被害
をもたらしました。

皆さんは、9年前といえば、まだ小学校1・2年生でした。
あの時のことを皆さんは覚えていますか。
あれから9年経ち、高校1・2年生になり、9年後には、
25・26歳になります。

しかし、あの当時のまま時間が止まっている人も大勢
いらっしゃることに、想いを馳せてみてください。
どんな未来があったのでしょうか。
夢が一瞬のうちに消えてしまった惨事に、苦しみ耐えている
人が大勢いることを考えてみてください。

また、平成7年1月17日、兵庫県南部地震による大災害
「阪神・淡路大震災」がありました。25年前のことです
から、当然皆さんは経験をしていません。
しかし、昨年の西日本豪雨災害で多くのことを学んだ
はずです。

犠牲になられた方々の尊い命から、学んだことを、
後世に伝える責任が我々にはあると思うのです。
なぜならば、25年経っても、9年経っても、亡くなった人は
帰ってきてもらえないからです。だからこそ、私たちがどう
すれば、命を守れるのか考え、備え、伝えていかなくては
なりません。

忘れてはならない日、忘れられない日、あの日のことを
もう一度、私たちはしっかり考え、できることに取り組んで
いき、未来を創っていけるよう努力しましょう。

3月11日学校では、半旗を掲げ、弔意を表したいと思います。
14時26分に、皆さんと一緒に黙とうを捧げたいところですが
今は叶いません。
それぞれが心の中で、亡くなられた方々のために祈るとと
もに、被災者のみなさんから学んだことを、後世に伝えて
いきましょう。


2014.11.3  (街灯が津波でねじれている写真) 南相馬市での
ボランティアに参加

*紹介:「女川一中生の句 あの日から」「16歳の語り部」は
中学生の想いが込められた本です。
当時何を考え、今何を考えているか、
手に取るように理解できる本です。

私の心を掴んだ句は、
「逢いたくて でも会えなくて 逢いたくて」です。
図書館にありますのでぜひ読んでください。

令和2年3月10日

岡山県立総社南高等学校長 福本まゆみ