校長からのメッセージ(頑張ろうジャミ生)

総社南高校の1・2年生の皆さんへ

皆さん、元気ですか。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、
突然学校が休業となり、戸惑っている人や不安を感じている人も多いと思います。

6日の登校日の朝のClassiによる休校時健康調査
「今朝のひとことを書きましょう。
(今日の気持ち、最近気になったこと、先生に伝えたいことなど)」を見て、
みなさんの気持ちを知ることができてとても嬉しかったです。

・みんなに会えるのが楽しみ。
・めちゃめちゃやる気です。めっちゃ元気です。
・補習をしてほしいです。まだやるべき範囲の授業を受けたいです。
・長い間学校に行けないので、今日受け取った課題に真剣に取り組みたい。
・これ以上被害範囲が広がらないように願うばかりです。
・短時間ではあるが、久しぶりに学校に行き、みんなや先生方に会うことが
できるので嬉しいし、楽しみである。
・学校に行ってみんなと過ごしたい。
・ほとんど家から出ていなかったので、久しぶりの登校がちょっと楽しみです。
・家にいるばかりなので縄跳び始めました(笑)
・急にクラスが終わってしまって悲しいです。
・テストの点数が気になる。
・電車に乗りたくないです。
・数学や英語等の2年生で未履修のところがどうなるのか不安です。
・久しぶりに学校行くのに出席番号が遠くて仲良い子と会えないなぁ。
・社会で、コロナ差別が増えてきているらしいから悲しい。
・クラスの全員に会えたらよかったのに。
・みんなに会えるのが嬉しいです。
・学校に行く時のマスク着用は義務なのか、推奨なのかどうか。
・花粉症が辛い
・毎日暇です。学校に行きたーーーーーーーい

皆さんは、学校で授業を受け、友人と楽しく学校生活を過ごすという
「当たり前が当たり前ではなかった」ということを実感していることでしょう。

 80年程前、おそらくほどんどの日本人が「将来こんな日本だったらなぁ」
と望んだものが、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう前まで、私たちの
周りには全てありました。
 戦争中、特攻隊として亡くなった若者たちがいたことを
皆さんも知っているでしょう。

 もしも贅沢が許されるならば、本を読みたい。
 もしも贅沢が許されるならば、絵を描きたい。
 もしも贅沢が許されるならば、もう一度恋人に会いたい。

と、願いながら片道の燃料だけを積んで、飛び立った若者たちは、
どんな日本になってほしいと願っていたのでしょうか。

 私は、今この新型コロナウイルスという見えない敵を相手に、
各自がそれぞれできることを実践し、この課題を乗り切らなくては
ならないと考えるようにしています。
先人たちが夢を見た「未来の日本」に、戻れるまで、
各自ができることを頑張っていきましょう。

 学校が再開できたならば、やりたいことはたくさんありますが、
現在、まだ見通しが持てていません。学校も、何ができるか、
どうしていかなくてはならないかを一生懸命考えています。
皆さんにも考えて行動してもらいたいと思うのです。
各自が細心の注意をしながら、努力するしかない歯がゆさはありますが、
できないことを嘆くのではなく、どうすれば少しでも良い方向に向かって
いけるのか考えていきましょう。

 知らなかったことを、知る(自学・読書)、今までにできなかったことを
やってみる(誰かのための力になる・自分を高める)など、努力しましょう。
日常という贅沢が戻るまで、一人ひとりの役割を果たそうではありませんか。

 皆さんが、しっかり考えた行動は、愛する人を守ることができます。
感染拡大防止をするための行動をとることで、多くの人を守れるのです。
 19日の登校日に、一回り大きく成長した皆さんに会えることを
楽しみにしています。

追伸 
 卒業生は、国公立等の入試に向けて、今も頑張っている人が多数います。
諦めることなく、粘り強く勉強し、進路実現に向けて努力しています。
また、明日からは、高校入試です。
中学3年生の受験生も相当な不安を抱えながらも、
頑張っていることと思います。

皆さんと共に「謳歌しよう青春 きり拓こう未来 君よ輝け」の
スローガンを実践してくれる後輩が仲間となり、
先輩から受け継いだ伝統を大切に、
総社南高校の新しい歴史を創っていけるよう切に願っています。

    令和2年3月7日

岡山県立総社南高等学校 
校長 福本まゆみ